スポンサード・リンク

バック克服をテーマにしたシングルス練習会

この日の練習は、本牧で行っている2人だけのシングルス練習。

いつも固定メンバーで、お互いにプレースタイルも課題もよく分かっています。

共通点ははっきりしていて、

・フォアはある程度しっかり打てる

・脱力やフォームを改善する事でより良くならないか

・バックが弱く、試合では必ず狙われる

・「どう逃げるか」ではなく「どう克服するか」を考えたい

というタイプ同士。

試合に出れば、バック側に集中的に集められ、

気づけば先に攻められ守るだけでポイントが終わる展開になることが多い。

その流れを断ち切るために、

この練習会ではその日ごとにテーマを話し合って決めるのが特徴です。

この日の練習のテーマ

「弾道を上げて、バックで耐えられる身体と感覚をつくる」

今回のキーワードは、

弾道

・脱力

・高い打点への慣れ

・手打ちをなくす

試合でバックを狙われた時、

**“ちゃんと返せる”ではなく、“展開できるバック”**を目指すのが狙いです。

メニュー① フォア脱力 → 振り上げスピン(弾道25度)

最初はフォアから。

脱力した状態から振り上げる 弾道はやや高め(約25度) ネット上はラケット2本分の高さを通す

ただ打つのではなく、

「どの高さを通したか」を毎球意識します。

フォアが安定するとラリー全体が落ち着く。

この感覚を先に作っておくことで、

後半のバック練習にも余裕が出てきます。

メニュー② バック側に“中ロブ”を集める一面ラリー

次は少し意地悪なメニュー。

一面ラリーの中で 相手のバック側へ中ロブ気味のボールを入れる 跳ねた位置は頭の高さ前後

打たれた側は、

肩口で打つ もしくは勇気を出してライジング

逃げずに、

**「バックで高い打点を処理する練習」**を繰り返します。

正直、楽ではありません。

でも試合では必ず来るボール。

ここから逃げると、一生狙われ続けます。

メニュー③ 弾道意識ラリー(ショートとロングの中間距離)

次は感覚づくり。

ショートラリーとロングラリーの中間距離 ネット上ラケット2本分の高さ スピンを意識 打点は腹部〜肩口 短くならないことが最重要

「弾道を上げる=フワッと打つ」ではない

という感覚を体に入れる練習です。

この距離感が安定すると、

試合でバックを狙われても

「とりあえず深く返す」選択肢が持てるようになります。

メニュー④ フォア・バック振り回し+フォーム意識

最後は少し強度を上げます。

ある程度振り回しあり フォアもバックもしっかり振る ただし手打ちは絶対NG

意識するポイントは、

スムーズに打点に入る 脱力 打点に顔を残す ボールの“残像”が見えるくらい後ろから見る

数分打ったら一度止めて、

「今どうだった?」 「手打ちになってない?」

とお互いに確認。

この

→ 話す → またやる

の繰り返しが、実は一番効きます。

…とはいえ、

「できないなー」と苦笑いばかりですが。

■ 試合形式で“流れ”を確認

基礎練習だけだと、

どうしても試合の流れを無視した打ち方になります。

なので最後は、

ノーアド 約40分のシングルスゲーム

テーマは変えず、

バックで無理をしすぎない 弾道を上げる意識を忘れない 一発で決めに行かない

同じタイプ同士なので、エース合戦にはなりません。

狙いはただ一つ。

相手のアンフォーストエラーが増える展開を作りリズムを最高の状態にさせなくミスを混ぜさす。

■ 練習を終えての気づき

改めて感じたのは、

バックを“隠す”だけでは限界がある 弾道と高さは、最大の防御 脱力できないと、全部崩れる

そして何より、

同じ悩みを持つ相手と練習すると、自分の弱点がよりはっきり見える。

これは大きな収穫でした。

■ まとめ

「バックは武器にできなくても、“穴”にはしない」

この練習会の目標は、

バックでエースを取ることではありません。

狙われても崩れない 流れを相手に渡さない フォア展開へ持ち込む時間を作る

そのための

地味だけど一番効く練習を、

これからも積み重ねていこうと思います。

同じように

「バックをどうしたらいいか分からない…」

と悩んでいるベテランプレーヤーの参考になれば嬉しいです 🎾


スポンサード・リンク
サブコンテンツ

このページの先頭へ