ダンロップカップ神奈川オープンベテランテニス(E1)
今年に入りランキングも140位台まで上がり、今回ついにE1大会で初の「第9–12シード」がつきました!!
シードが付いたことで、まず一つ勝てば3回戦まで進める可能性もあり、有休を取る日数を減らせる期待もあったので、密かなモチベーションにもなっていました。「強い選手達は、何日も休んで一体どんな職業なんだろう…」という気持ちも毎回よぎりますが、いずれは自分も副業収益を安定させ、全国の大会に気軽にエントリーできるようになりたいものです。
試合前の情報
対戦相手の情報としては、「前から出てるけど大丈夫、Iさんなら勝てるよ」という声もありましたが、この言葉が逆にプレッシャーになるんですよね。
金曜休んでJOPに出るぐらいのレベルなので、楽な相手は一人もいませんし、何年も出続けている人はミスなく自分のテニスでの勝ち方を考えているので楽な相手はいません。気を引き締めてコートへ入りました。
相手の印象は、自分と同じくらい背が高く、年齢は上に見える選手。
握りが薄くフラット系のボールが多いタイプで、こちらが高い弾道で跳ねさせても、問題なく持ち上げて返してくる厄介な相手でした。また、バックのスライスが異常に硬く、甘く入るとストレートに流され、こちらの返球が浅くなり、ネットに詰められてボレーで仕留められる展開も目立ちました。
第1セット
相手サーブからスタート。
この日の自分は「リターンの距離感」がなかなか合わず、ネットミスが続く苦しい入り。
コースも速さも極端ではないサーブなのに、コートのサーフェスが思ったより速いのか、伸び方が読めず、最初はブロックリターンに切り替えるしかありませんでした。
自分もラケットをピュアドライブに変えていることもあり、短いボールや遅いボールを強く叩く時にバランスを崩しがちで、「メンタルメンタル!」と鼓舞しながら振る意識を高めました。
ただ、試合ではドロップや緩急はまだ安定せず、基本は深いクロスで振り回す構成に。
しかし、
•フォアに打てば高さで時間を作られ、
•バックに打てば硬いスライス、甘いとフラットでカウンター、
•逆クロスを狙えば角度が甘く、相手の得意なフラットが返ってくる
「勝ち方をよく理解した相手」という印象でした。
攻めても攻めきれず、自分のミスや浅さを突かれ、1-4まで後退。
ここで攻め急ぎをやめ、「ラリーで会話する」意識にシフト。前後にも揺さぶりながら粘り、5-4まで逆転に成功。
しかし、毎度課題の“追いつき追い越した後のゲーム運び”。
決して気を抜いているつもりはないのに、5-4から取りきれずタイブレークへ。
タイブレークはプレッシャーが強まると守りに入る癖が出て、ショットが暴れる悪循環。
3-7で落としてセットダウン。
5-4から逃した悔しさは大きかったが、よくあることなので精神を立て直す。
第2セット
セカンドも序盤は苦しい入り。
特に「短い返球の後の一本」が決めきれず、ネットにかけたり甘く入ったり…。
「今のはドロップでも良かったのでは?」と後悔が続く場面も多かった。
中盤まで競りながら進み、またも4-5で追い込まれる展開。
しかしこのあたりから相手のふくらはぎに疲労の色が見え始め、「これは長引けば相手にとって重いはず」と判断し、しっかりラリーを継続する作戦に切り替える。
すると相手のミスが増え、タイブレークも流れに乗り7-4でセットオールへ。
ただ、自分の足も重くなってきており、勝敗はスーパータイブレーク勝負へ。
スーパータイブレーク
出だしで一気に2-7まで広げられ、流れに乗れないまま4-10で敗戦。
なかなかスーパータイブレークを取れない課題をまた痛感する内容でした。
試合を通しての反省と今後
今回特に感じた課題は3つ:
①短いボールを決めきれない
→ドロップ・スピンロブ含めた選択肢の幅を持たせたい。
②左右に振るだけでは決めきれない
→弾道を高くして「追いついても打ちにくい位置」に落とす工夫が必要。
③前後をもっと使うこと
→相手が高さに強いタイプなら、深さと短さで崩すべき。
展開力の差が勝敗を分けた試合でしたが、自分の課題が非常に明確になった試合でもありました。
攻め急がず、ラリーの中で“相手が嫌がる配球”をもっと作れるよう、練習で丁寧に積み上げていきたいと思います。